彼氏に期待しない方法|諦めではなく楽になるための具体的な手順

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待っている時間が、一日で一番長い

夜中の二時に、通知を確認している自分

27歳の女性は、以前の彼氏との関係で、いつも待つ側に立っていた。返信が来るまで起きている。体調を崩せばすぐ頼る。記念日にはケーキを買って帰る。

尽くすほど期待の量が膨らんで、叶わなかったときの落ち込みも深くなる。この繰り返し。

ある日、決めた。夜中に起きて待たない。頼らない。自分から先に動かない。

最初の一週間は落ち着かなかったらしい。手持ち無沙汰でスマホを何度も裏返す。それでも映画を観る時間や、友達と出かける予定が入り始めると、じわじわと気持ちが安定してきた。

連絡が来なくても平気になった。自分は自分で満たせている、という感覚。結果として関係は続いている。

期待を手放すのは、諦めとは別

期待しないという言葉を、冷めることや諦めることと同じだと受け取る人が多い。実際にやってみた人たちの話は、まったく別の方向を向いていた。

減らしているのは、相手への好意ではない。こうしてくれなかったら終わり、という重さのほう。この重さを抱えたまま関係を続けると、相手の一挙手一投足を監視する状態になる。疲れるのは、こちら。

期待を手放すための具体的な行動

待つ習慣をやめる

25歳の女性は、連絡の頻度に悩んでいた。自分からは送らないと決めていても、頭のどこかで、今日は電話があるかも、と待っている。

意識を切り替えた。連絡や愛情表現に期待しない方が楽。

疲れていれば、今日はもう寝るね、と先に伝える。相手のタイミングに無理して合わせない。すると彼との電話も、したい時にするもの、へ変わった。

期待が減ったぶん、会えたときの時間が濃く感じられるようになったという。

待つのをやめるコツは、根性ではなく仕組み。就寝時間を先に決めて、その時刻にスマホを別室へ置く。これだけで、深夜に画面を眺める時間が消える。

尽くす量を先に減らす

尽くすほど期待は膨らむ。見返りを求めていないつもりでも、労力を注いだ分だけ、心のどこかで帳尻を合わせたくなる。

だから調整するなら、感情ではなく行動から入る。先回りして予定を空けるのをやめる。相手の分まで手を回すのをやめる。返信の速さを揃えるのをやめる。

やることが減った瞬間、期待も同じ量だけ落ちる。順番が逆だと、うまくいかない。

予定を先に埋める

22歳の女性は、年下の彼が休みを伝えても合わせてくれないことに悩んでいた。

そこで方針を変える。自分の予定を先に入れてしまう。会いたいなら私の予定に合わせて、というスタンス。

気持ちがすっと軽くなった。しかも彼のほうから調整してくるようになった。

空白の日を持っているから、埋まらなかったときに落ち込む。最初から予定が入っていれば、相手の返事に生活が左右されない。

彼氏だけの世界から出る

29歳の女性は、彼が人間関係のほぼすべてを占めていた時期があった。会えない時間は空白に感じられる。友達が少ないわけでもないのに、彼の予定ひとつで気分が上下する。

そこで少しずつ広げていった。たまに連絡を取る友人との時間を増やす。一人で楽しめる趣味を見つける。仕事に集中する。

目指したのは、彼が一番大切だけど、彼がいなくても私の一日はちゃんと存在する、という状態。

嫉妬と寂しさが薄れて、彼の行動を離れた位置から見られるようになった。関係も安定していったらしい。

一日のなかで彼が占める割合を数えてみるといい。起きている時間の大半を彼のことに使っているなら、返信ひとつで気分が揺れるのは当然。分母を増やせば、揺れ幅は自動的に小さくなる。

期待の中身を変えるという手

こうあるべき、を、できたらいいな、に

34歳の女性は、以前は理想を強く握っていた。こうあるべき、という基準があって、叶わないたびに落胆する。

今は違う。どうせできない、と決めつけるのでもない。できたらいいな、できなくても別の形でお願いすればいい。

相手のペースを尊重しつつ、自分の要求も軽く伝える。期待がゼロになったわけではない。執着が減ったから、関係がぎこちなくならずに続いている。

ゼロを目指すと、それはそれで無理が出る。好きな相手に何も望まないというのは、感情の否認に近い。

伝えるときは軽く、具体的に

要求を消す必要はない。伝え方を変えると通りやすくなる。

もっと大事にしてほしい、では動かない。誕生日は夜だけ空けてほしい、なら動く。抽象的な願いは相手の頭に残らないので、行動を指定する。

そして、断られたときに引きずらない。頼んだ、通らなかった、じゃあ別の日に。この淡々とした処理ができるようになると、関係の摩擦がかなり減る。

期待を捨てざるを得なかった人の話

31歳の女性の場合は、選んだのではなく、そうなった。

同棲していた相手の浮気が発覚し、家に帰ると相手を含めた三人で話す羽目になった。その夜は眠れず、明け方まで泣いて、朝いちばんで荷物をまとめて実家へ戻った。

あの出来事を境に、恋愛で、こうしてくれるはず、を持たなくなった。

次の関係では、好きな気持ちは伝える。ただし相手の行動に一喜一憂しない。できたら嬉しい、できなくても現実を受け止めてまた関わる。淡々とした感覚が身についた。

期待が減ったことで、自分の言動も自然になり、気持ちを素直に出せるようになったそうです。

痛みを経由して手放した人の言葉には、妙な説得力がある。彼女は冷たくなったわけではない。相手を評価する基準から、こうあるべき、を外しただけ。

手放したあとに残るもの

期待を減らすと、傷つく回数が減る。できたときの喜びが大きくなる。できなくても、まあいいか、で流せる。

この余裕は、相手にも伝わる。追いかけられていない状態のほうが、人は自分から近づきやすい。27歳の女性の関係が続いたのも、22歳の女性の彼が調整するようになったのも、そこが動いたから。

完全にゼロにはならない。好きなら、どうしても望んでしまう。それでいい。

外すのは、こうしてくれなかったら終わり、という一文だけ。あれを下ろすと、驚くほど呼吸が楽になる。

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この記事を書いた人

あした、だれかと。令和の恋愛ドキュメント編集部
都内のシェアオフィスを拠点に活動する、恋愛心理とトレンドに精通したユニット。

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